床ズレの原因は、寝たきりなどによる持続的な圧迫です。
圧迫によって血が通わなくなり、組織が死んでキズになったものを床ズレと呼びます。
なお、床ズレは医学的には褥瘡(じょくそう)といいます。
発生しやすい部位は
- 後頭部
- 肘部
- 肩甲背部
- 仙骨尾骨部
- 腸骨大転子部
- 坐骨部
- 下腿部
- 踵部
等です。
床ズレは、その深さによって、1~4度の4段階に分けられます。
1度:皮膚の限局的な発赤で、皮下の組織に障害が起きています。
2度:表皮と真皮の部分欠損で皮下組織に障害が起きています。
3度:皮膚全層欠損で筋膜を越えない障害が起きています。
4度:障害が筋肉や骨まで及ぶ深い欠損の状態です。
床ズレのケアで大事なことは「体位変換」です。
2時間ごとをめどに、こまめに体位変換を行いましょう。
また「体圧分散」をして圧力を除去・軽減する方法もあります。
体圧分散には体圧分散用具を使います。
また栄養の改善も大事であり、治癒と予防には栄養素をバランスよく摂ることが重要です。